海外事業「Oisix香港」が国内自治体の地域産品の輸出を支援
鍵は“熱狂的なファンづくり” 香港市場の顧客データから「勝ち筋」のヒント共有
~青森県、栃木県で輸出支援の成果報告会を実施~

 食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平、以下:当社)の海外事業である「Oisix香港」は、香港への流通網などを活かし、日本国内の自治体の輸出支援にも取り組んでいます。2021年から継続して取り組みを進めてきた青森県と、昨年度初めて実施した栃木県において、このほど成果報告会を開催しました。

成果報告会の様子
成果報告会の様子

▲成果報告会の様子(左:栃木県、右:青森県)

「Oisix香港」の事業概要

 「Oisix香港」は当社初の海外事業として、2009年12月に開始しました。新鮮な野菜に加え、お菓子や加工食品など、当社独自の基準をクリアした食品を日本から香港へ輸出し、現地のお客さまにお届けしています。近年は、その流通網やマーケティングの知見を活かし、日本国内の自治体と連携した輸出支援にも取り組みを拡大しています。2020年度以降、12の自治体および政府系団体と協業し、30を超える取り組みを実施してきました。

自治体・事業者に提供する輸出支援の強み

 当社の輸出支援には以下の特長があり、輸出に初めて臨む事業者でも参入しやすい環境を整えています。

海外展開のハードルを下げる仕組み
国内取引で完結するスキームに加え、当社が商品を買い切ることでリスクを低減させているほか、輸出手続きや、クリエイティブの作成も代行し、サポートしています。

実際に「売れるか」を検証できる販売モデル
オンライン・オフライン双方で商品を販売し、購買データを取得することで、どの商品がどの価格帯で売れるのかといった実態を把握できます。

お客さまの声を起点に”売れる商品”へ進化させる支援
一般的な輸出事業においては、実際の購買者の評価やニーズを把握することは難しいケースがある一方、当社は食品宅配サービスのお客さまから定量・定性のデータを収集することが可能です。データをもとに事業者ごとのレポートを作成し、価格設定や商品仕様、訴求方法の改善に向けたフィードバックを行っています。単なる販売機会の提供にとどまらず、継続的に“売れる商品”へと進化させる支援を実現しています。

Oisix香港での青森県フェア画像

▲Oisix香港での青森県フェア

青森県:4年間のテストマーケティングにより見えた「勝ち筋のヒント」

 青森県とは2021年以降、4年にわたり連携を続けており、昨年度は過去最大規模となる19事業者の約50商品を対象に、香港市場でのテストマーケティングおよびお客さまへのモニタリングを実施しました。
 2026年3月13日(金)に青森県庁で実施した成果報告会には、テストマーケティングに参加した県内事業者や、県の担当者ら約20人が出席しました。当社からは「現場で見つけた『勝ち筋』のヒント」をテーマに、今後の輸出拡大に向けた提言を行いました。具体的には、商品開発時は高評価の反応に着目し、磨き上げることで“熱狂的なファン作り”につながることや、海外展開における価格感、販売訴求にあたりどのような表現が香港市場に適しているかなどを説明しました。
 また、昨年初めて実施した、Oisix香港のお客さまを対象にした青森県の生産者ツアーでは、試食会を通じて「食べ方がわからなかったが、食べてみるとおいしい」といった声が寄せられ、体験を通じて商品への理解が深まる傾向にあることも共有されました。
 このほか、テストマーケティングを通じて得られた具体的な事例も共有。ターゲット市場に応じた商品設計の重要性が提案され、事業者からは「想定していなかった反響があり、驚きとともに手応えを感じた。反響のあった規格の強化を検討したい」といった声が寄せられました。

<具体例:りんご酢>
【事業者】
自分で分量や希釈度合いなどを決められる瓶タイプと、小袋のパウチタイプの2種類を用意。日本では瓶タイプが人気のため、香港も同様と想定していた。

【香港のお客さま】
使い切りのパウチタイプの方が、オフィスに置いておけたり、旅行に持って行けたりして使いやすいとの声が多く、パウチタイプが圧倒的に人気だった。

商品画像
成果報告会の様子
成果報告会の様子

▲成果報告会の様子

青森県の生産者ツアーの様子
青森県の生産者ツアーの様子

▲青森県の生産者ツアーの様子(2025年12月)

販路拡大に向けた“作戦会議”と表彰式も実施

 参加事業者によるワークショップおよびグループディスカッションを実施し、アンケート結果を踏まえた輸出戦略の見直しと今後の目標設定を行いました。参加事業者からは「非常に貴重なデータであり、今後の戦略設計に役立てたい」「これまで把握しづらかった現地のお客さまの生活や嗜好を具体的に理解することができた」といった声が寄せられたほか、「長年課題であった価格についても一定の手応えを感じられた」といった変化を実感する声も聞かれました。表彰式では、当社から各事業者に向けて、繁体字での表彰状を贈り、益々の活躍を祈念しました。

商品画像

▲ワークショップの様子

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▲グループディスカッションの様子

栃木県:初の取り組みで見えた可能性

 栃木県では昨年度初めて連携し、輸出支援を実施しました。香港初進出の8社を含む栃木県内の18事業者の約30商品を対象に、Oisix香港におけるオンライン企画と、香港の小売店舗でのオフライン販売を組み合わせ、複数チャネルでの販売検証を行いました。
 2026年3月16日(月)に栃木県庁で実施した成果報告会には約50人が参加。当社担当者がクイズを交えて香港の市場環境を紹介したほか、販売結果やアンケートデータを共有しました。また、酒類を出品した事業者が多かったことから、酒類販売にあたっての工夫も説明しました。具体的には、香港で日本酒を販売するにあたっては、日本酒の浸透度がまだ浅く、自宅でお酒を飲む文化があまりないため、飲み方がわからないといった傾向があることから、香港で商品選定の基準になりやすい「甘さ」を軸に加えたチャートを作成するなどして、感覚的に伝えることが大切といったポイントも紹介しました。
 参加事業者からは「お客さまの生の声が聞けたことはありがたく、今後のアクションに活かせそう」「今後も香港市場で販売を継続するための貴重なモニター結果になった」といった声が寄せられ、県担当者からも「オンラインとオフラインの両面で検証できた点は大きい」と評価されています。

成果報告会の様子
成果報告会の様子

▲成果報告会の様子

香港でのオフライン販売

▲香港でのオフライン販売

Oisix香港での栃木県フェア

▲Oisix香港での栃木県フェア

食品宅配サービス「Oisix」について

 2000年に設立。「つくった人が自分の子どもに食べさせられる食材のみを食卓へ」をコンセプトとした、有機野菜や特別栽培野菜など、できる限り添加物を使用せずに作った加工食品などの食品を取り扱うEC食品宅配サービスです。現在、会員数は360,703人(2025年12月末時点)で日本全国の方にご利用いただいています。2013年7月に販売を開始した、必要量の食材とレシピがセットになった、調理時間が10分から作れるミールキット『Kit Oisix』は、シリーズ累計出荷数が2.5億食(2026年2月時点)を突破しています。

食品宅配サービス「Oisix」

オイシックス・ラ・大地株式会社について

 オイシックス・ラ・大地株式会社は、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の国内主要ブランドを通じ、安心・安全に配慮した農産物、ミールキットなどの定期宅配サービスを提供しています。子会社に、事業所、学校などで給食事業を展開する「シダックスコントラクトフードサービス」、病院、高齢者施設、保育園、幼稚園などで給食事業を展開する「シダックスフードサービス」、買い物困難者向け移動スーパー「とくし丸」、米国でプラントベース食材のミールキットを展開する「Purple Carrot」などがあり、食の社会課題を解決するサービスを広げています。また、「サステナブルリテール」(持続可能型小売業)としてSDGsに取り組み、サブスクリプションモデルによる受注予測や、ふぞろい品の積極活用、家庭での食品廃棄が削減できるミールキットなどを通じ、畑から食卓まで、サプライチェーン全体でフードロスゼロを目指しています。
https://www.oisixradaichi.co.jp/

本レポートに関するお問合せ

オイシックス・ラ・大地株式会社 広報:松田
TEL:050-5305-0549(直通) E-mail:publicity@oisixradaichi.co.jp
(上記内容は断りなく変更される場合があります/最新情報は上記お問合せ先までご連絡ください)

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