リスクマネジメント

基本的な考え方

オイシックス・ラ・大地は定期的に事業上のリスクを洗い出し、未然防止と発生時の被害軽減に努めています。また有事の際には迅速に適切な対応ができるよう連絡体制やBCP(事業継続計画)などの対応手順を整備しています。

リスクマネジメント体制

当社グループはリスクマネジメントのための組織として「リスク管理委員会」を設置しています。リスク管理委員会は社長直轄の組織で委員長と各部署を代表する委員と事務局で構成されています。
リスク管理委員会では毎月会議を実施し、リスク事例の共有、部署横断的なリスク対応についての議論、各委員の活動報告を行っています。四半期に1回リスク管理委員会から執行役員会に定例報告を行い、各リスク案件について議論し、承認を受けています。
当社グループを取り巻くリスクには、自然災害、環境変化、品質リスク、事務・業務リスク、人的リスク、コンプライアンスリスク、システムリスク、情報セキュリティリスク、風評リスクがあります。

リスクマネジメントの取り組み状況

2023年度実績としてリスク管理委員会で対応した主なリスク対応状況を報告します。

冷凍物流倉庫(ORD厚木ステーション)移転におけるトラブル未然防止

2022年に発生した冷蔵物流倉庫移転でのトラブルを再発させないよう、経営の重要課題として取り組みました。過去の冷蔵物流倉庫の移転では、ロジスティクス本部のみで移転を担当したことにより他部署との連携が弱かったことが失敗の要因と特定いたしました。
その反省を活かし、今回の冷凍倉庫の移転においては、部門横断プロジェクトを組成し移転に取り組みました。移転期間中は冷凍品の販売を一時停止するといった部門横断的な対策を行いました。またマイルストーンを設け、プロジェクトから社長に報告し、承認を得てから次のステップに進むようにしました。結果としてトラブルなく移転を完了させることができました。

令和5年奥能登地震対応

奥能登地震の発生後直ちに危機対策本部を立ち上げ事業継続に取り組みました。オイシックスはヤマト運輸で配送していますが、石川県の配送ができなくなりました。そこで大地を守る会とらでぃっしゅぼーやの自社便トラックにて配送を行いました。
お届け時にはご注文の商品以外に、水やレトルト食品などを支援物資として無償でお届けしました。
また、シダックスグループで給食調理業務を受託している病院への水の提供や、とくし丸で行っている被災地支援の原資を、寄付金付き販売としてお客様から募りました。

SNSトラブルの防止

SNSでの情報発信ガイドラインを策定しました。会社の公式アカウントはもちろんのこと、従業員各個人の私的なアカウントについても、良識ある社会人としての投稿を心がけることを明記しました。
また、具体例も含めた研修を、取締役から社員・パート・アルバイトまでを対象に、実施しました。

全社的リスクマネジメントの取り組み

リスクマネジメントのレベルを向上させ、また低減していくためにはPCDA活動を充実させることが有効と考え、コンサルティング会社の支援も受け、全社的リスクマネジメントを導入しました。
各部署でリスクの洗い出し・対策・レビューのサイクルを回しつつ、全体を集約し、執行役員会で会社全体の重大リスクを特定し、対策とレビューを行う仕組みを構築しました。

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