食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平)の代表取締役社長の髙島宏平は、2025年4月10日(木)から開催の第84回日本医学放射線学会のシンポジウムに登壇しました。「未病への挑戦」をテーマに民間事例として、弊社が2024年5月から展開するがん患者さん向けの食事支援サービス「がん患者さんとつくったヘルスケアOisix」と、民間主導で効果検証方法を確立する団体「一般社団法人EVIDENCE STUDIO」の取り組みを紹介しました。
2025年の開催テーマは、“Radiology for Everyone” 。放射線科医は、放射線医学を日常臨床に生かしながら、そのさらなる進歩や革新・新規医療技術開発のための研究を行っており、学術的発展の目標は「科学技術で人を幸せにする」ことです。高齢者も若年者も、都市部の人も地方に住む人も、疾患治療の目的のみでなく疾病の超早期発見や予防による健康で幸せな生活のために、放射線医学の幅広い活用による恩恵を受けてほしいとの思いで開催されています。
●日時:2025年4月10日(木)~13日(日)
●会場:パシフィコ横浜
●主催:公益社団法人 日本医学放射線学会
●URL:https://site2.convention.co.jp/jrs84/program/
弊社髙島が登壇したのは、4月12日(土)実施のシンポジウム「未病への挑戦」。社会保障費が増え続ける危機的状況に対して「未病」をテーマに医療界や経済界など多様な視点で議論が行われました。
登壇では、社会保障予算の大半は問題が起きた後の「事後領域」に使われ、「事前領域」への投資が非常に少ないという課題が提議されました。内閣府の「全世代型社会保障検討会議(第1回)基礎資料」によると、2017年度決算の公的医療保険における予防事業(保健事業)の割合は、市町村国保で0.8%(0.1兆円)、企業健保組合で4.2%(0.3兆円)、介護保険における予防事業(「介護予防・生活支援サービス事業費」等)は、全体のわずか2.5%(0.2兆円)にとどまっています。その要因の一つとして事前領域におけるエビデンスの効果検証の方法が定まりきっていないことが仮説として挙げられました。
民間の取り組み事例として紹介したのは、弊社が展開するがん患者さん向けの食事支援サービス「がん患者さんとつくったヘルスケアOisix」と、民間主導で効果検証方法を確立する団体「一般社団法人EVIDENCE STUDIO」の取り組みです。「ヘルスケアOisix」は、国内外のガイドラインや研究結果をもとに専門家の監修のもと2024年5月に開始したサービスで、がんの治療をされている方と家族の食事サポートを通してQOLの維持向上を支援しています。「一般社団法人EVIDENCE STUDIO」は、学問的独立性を徹底的に担保したエビデンスを提供する第三者効果検証機関で、弊社髙島が共同代表理事を務めています。実例として紹介したのは、全国3万人の調査結果を元にウェルビーイングな食を考える「EAT DIVERSITY」の提唱や、社会実装し得るエビデンスやエビデンスの実装事例に着目したアワードの開催。認知症と歩行に関する行政施策を横比較し何が費用対効果が高いのかを明らかにする取り組みなど、データとエビデンスを使ってよりよい社会の実現を目指す実例を提示しました。
当社は2000年の創業以来、産地とお客様をつなぎながら食の社会課題をビジネスの手法で解決すべく様々な取り組みを行ってきました。お客様へ定期的なヒアリングを行うなかで、がん患者さんが抱える食生活の不安についてお客様から多くのお声をいただくようになったことを受け、2024年5月14日に、臨床研究や治療と食生活とのエビデンスの発信などに取り組むため「がん治療を支える食生活研究所」を創設。また同日に、がんの治療をされている方と家族の食事サポートを目的とした日本初のがん患者さん向けの食事支援サービス「がん患者さんとつくった ヘルスケアOisix」の販売を開始しました。
「がん患者さんとつくった ヘルスケアOisix」では、『安心・安全な食材宅配』『医学的な知見を参考』『がん患者さんの生活に寄り添う』をコンセプトにしたミールキット「ヘルスケアKit Oisix」を展開。国内外のガイドラインや基準を参考に独自の要件を設定した4つのシリーズ(「バランスKit」「塩分2.5g以下Kit」「1日分の野菜Kit」「高たんぱく質Kit」)を提供しています。家族みんなでおいしく食べられる味わいや、包丁・ピーラーなどの手先を使用する調理器具の使用を極力制限するなど、体調が優れない時やご家族でも手軽に料理ができる作りやすさにも配慮していて、がん患者さんやそのご家族から好評のお声をいただいています。また2024年6月からは、「体調や都合に合わせて保存の効く商品が欲しい」というお客様からのお声に応えて、「ヘルスケアKit Oisix(冷凍)」も販売しており、今後もお客様のニーズを汲み、よりよい商品づくりに努めてまいります。
オイシックス・ラ・大地株式会社は、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の国内主要ブランドを通じ、安心・安全に配慮した農産物、ミールキットなどの定期宅配サービスを提供しています。子会社に、事業所、学校、病院などの給食事業を展開する「シダックス」、買い物難民向け移動スーパー「とくし丸」、米国でプラントベース食材のミールキットを展開する「Purple Carrot」などがあり、食の社会課題を解決するサービスを広げています。また、「サステナブルリテール」(持続可能型小売業)としてSDGsに取り組み、サブスクリプションモデルによる受注予測や、ふぞろい品の積極活用、家庭での食品廃棄が削減できるミールキットなどを通じ、畑から食卓まで、サプライチェーン全体でフードロスゼロを目指しています。
オイシックス・ラ・大地株式会社 広報:有賀
TEL:050-5305-0549(直通) E-mail:publicity@oisixradaichi.co.jp