海のエコラベル「MSC」とは

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海のエコラベル「MSC」とは

世界の水産資源の回復を目指す海洋管理協議会(MSC)が、「持続可能な漁業」と認めた漁業者によって漁獲され、さらに流通から販売までのすべての過程で適切に管理されることで初めて貼ることができる青いラベル。世界約100カ国で導入されています。

MSCの持続可能な漁業のための3つの原則


1 資源の持続可能性


過剰な漁獲を行わず、資源を枯渇させないこと。枯渇した資源は、回復を検証できる方法で漁業を行うこと。

2 漁業が生態系に与える影響


漁業が依存する生態系の構造、多様性、生産力などを維持できる形で漁業を行うこと。

3 漁業の管理システム


地域や国内、国際ルールを尊重した管理システムを有すること。また、持続可能な資源利用を行うための制度や体制を有すること。


「天然もの」は、海洋資源にやさしい漁法によるものを最優先に


日本近海では、管理されない漁業や気候の変化などにより、魚が激減しています。アジやサバ、イワシ、サンマ、イカなど日本人になじみ深い魚種の半数が、枯渇状態にあるといわれています。

日本では下降線を描き続ける水産業ですが、北欧・北米・オセアニアなどでは、世界的な需要増を追い風に、成長産業として躍進しています。そうした漁業先進国と日本との根本的な違いは「資源管理」。先進的漁業の先駆者として知られるノルウェーでは、かつて北海のニシンを乱獲し、水揚げを激減させました。その問題に直面した時、ノルウェーが下した決断は、ほぼ禁漁といえる厳しい漁獲制限。その結果、見事資源回復に成功しました。これがモデルとなり、北欧や米国などでも魚種ごとに漁獲可能量を定めてそれを漁業者に割り当てる「個別割当方式」を導入。安定的な水揚げを実現しています。

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