お届けできない野菜などの食材を子ども食堂に提供しています。

Activity Report

お届けできない野菜などの食材を子ども食堂に提供しています。

地域住民や自治体が主体となって、無料または低価格でおなかをすかせた子どもたちに食事を提供する子ども食堂。
子ども食堂は、孤食の解消や、地域交流の場にもなっています。
熟れすぎていたり小さな傷があったりで、宅配でのお届けは難しい食材(すぐに調理すれば問題がないもの)を子ども食堂に無償提供することで食品ロス削減にも寄与しています。

少しずつ支援先を拡大しています!

東京都足立区の子ども食堂に約50~60世帯分の食材の提供を今年の8月8日よりスタートいたしました。 桜台こども食堂を通じて、カットした野菜や加工品などを配布。スタッフの方から「本当に美味しいお野菜、素敵な食材をありがとう」という感謝の言葉を何度もいただきました。

こども食堂とは

こども食堂とは、地域住民や自治体が主体で運営する、子どもたちを中心に食事を提供するコミュニティです。
また、家事をする時間のない家族などが集まって食事をとることも可能です。
地域住民のコミュニケーションの場にもなっていて、独りぼっちではなく、食事を作ってくれる人たちのすぐそばで、みんなと一緒に楽しく食卓を囲むことができます。そこから、食べものの大切さや、人とひとのつながりの温かさなどを、自然に経験することができます。

毎月約4,700人分の食材を提供しています。

物流センターに入荷される青果物の中には、検品時に、ちいさな傷や熟度の進みなどで、宅配には不適切と判断されるもの(ロス)が発生します。そうしたものの中には、すぐに調理に使うのには支障がないものもあり、食材として子ども食堂に提供をさせていただいています。2016年からこれまで、8つの子ども食堂運営団体へ食材提供支援を行ってきました。毎月約4,700人分の食材を提供しています。(2018年3月〜8月末の月の平均提供量です。)
また、提携している子ども食堂の子どもたちを生産者と行う収穫イベントに招待して、一緒に収穫を体験しました。

継続した支援を実施

子ども食堂への食材提供を、当社の物流センターから各地の子ども食堂へ、支援の輪を広げていくことを目指しています。生産者と子ども食堂の交流や連携も進化させていきたいと考えています。

こども食堂を運営している方にお話を伺いました。

これまでの支援の広がりと、どういうきっかけで利用される方がいらっしゃるのでしょうか?

「桜台子育て応援食堂」は、約5年かけて、地域で根を張り、来てくれた子どもの人数は500人、家庭数300世帯ほどに届く子ども食堂に育ちました。最初は保育園・幼稚園のママ友さんの口コミ、特別支援級の保護者さん同士の紹介、そして区内一人親福祉連合会さんからの紹介もあり、今では様々な重荷を負った子育て家庭さんの憩いの場となると同時に、学習支援・居場所提供・食品供給の各事業に活動を拡大する事ができました。長い離婚調停中だったり、コロナ禍で共稼ぎでも急な所得減に苦しむご家庭も少なくなく、行政からの支援をすぐに受けられない場合もあり、食品供給事業は即効性という意味で非常に高い評価を頂いています。

支援前と支援後でどう変わりましたか?

困窮子育て家庭の食生活の改善が大きいです。アンケートによると、例えば、小松菜1束を1週間かけていたが、今は1日で食べ切れるようになった。とか、今年は野菜の高騰で、子ども達も大好きで食べたがる常備菜の「じゃがいも」も手に入り難いので助かっているという声が届いています。
食品、特に新鮮なお野菜が必要なのに手に入らない人たちの表情が変わっていったのを感じています。

運営しているのはどんな子ども食堂ですか?

地域コミュニティに根ざした子ども食堂を目指していますが、コロナ環境下で休業となり、現在はフードバンク活動がメインとなっています。冷凍冷蔵車、業務用冷蔵・冷凍庫を設置し、週160世帯向け宅配に加え、常設引取拠点も開業し80世帯が取りに来てくれています。

これからやっていこうとしていることは?

都内の困窮一人親家庭は3万世帯にも及びます。今は食品供給先が三百世帯弱ですが、一千、三千世帯と広げていくため、多くのボランティアさんや協力者さんからの理解と協力が得られるよう努めてまいります。

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