今年のモニタリングに同行しました

Activity Report

今年のモニタリングに同行しました

2019年9月21日、川の水位が下がる干潮のタイミングに合わせてうなぎを研究している九州大学の望岡先生と、同研究室のみなさんのモニタリングへ同行しました。
 
場所は福岡県の須江川の汽水域。今回は、新しく石倉かごを1つ設置する作業と、以前から設置している石倉かごのモニタリング、そして今年の分の稚魚の放流をしてきました。望岡先生は須江川に7基の石倉かごを設置する許可を福岡県からとっています。

まずは石倉かごの設置から

石倉かごの材料は軽くて錆びないポリエステルモノフィラメントの亀甲網と石。亀甲網を1m×1m×0.5mのかご状にして組み立てておきます。川の中に移動し、周囲の石を中に入れていきます。

ポイントは隙間。稚魚や稚魚のエサとなるエビやカニが住みやすい、ほどよい隙間を作りながら石を積み重ねていきます。
最後に上部を結んで、およそ1時間かけてうなぎたちの新しい隠れ家が完成しました。

前回までに設置している石倉かご2基をモニタリング

そして次は前回までに設置している石倉かご2基をモニタリング。
石倉かごの周囲をもじ網で囲み、中の石をとりだします。泥にまみれたエビやカニを発見!うなぎのエサにもなる水生生物たちも育っている様子です。
そして見つかったうなぎは合計7匹。個体差はあるもののみんな元気そうです。
そのうち2匹はICタグ付きのうなぎで、以前に私たちが須江川で放流したうなぎでした。
2匹のうち1匹は銀ウナギ(※)まで育っていたので、今年の秋から冬に2,500キロ離れた産卵場のマリアナ海域へ向かうと思われます。
すなわち、石倉かごは外洋の産卵場に向かうために変態中のうなぎに隠れ家を提供していたことになります。設置により、うなぎや生物にとって住みやすい河川の環境に変化していることが分かりました。

100匹の稚魚を放流

最後に体重0.5gまで育てた100匹の稚魚を放流。河川におけるこのサイズの放流試験ははじめての試みです。ちなみにサイズは約10㎝。このサイズに育つまでに約半年もかかっています。
放流の直前に個体識別するための入れ墨標識をつけます。次回のモニタリングで再捕され成長した姿を見せてくれることを願いつつ、川へ放流し
今回のモニタリングは終了!
 
次回は約1年後、次の報告もこのサイトで掲載予定です。
 
※うなぎは河川などで五年~十数年かけ成長し、体がいぶし銀様に光る「銀ウナギ」まで成長した後、マリアナ海域に戻り、産卵して一生を終えます。
 

今回集まった寄付金額は総額665,675円。
ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

そして、うなぎの研究はまだまだこれから。
是非今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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